帯祝いとは
妊娠5ヵ月目の最初の戌の日に、ご自宅で腹帯を巻いて妊娠を祝い、出産の無事を祈るのが帯祝いです。
戌の日に行うのは、犬は多産でしかもお産が軽いのにあやかろうという習わしです。
ご祈祷の申込方法
妊娠4カ月末~5カ月目最初の戌の日の間にお参りください(推奨)。
県外へお住いの方や体調のすぐれない方は、無理をなさらず、ご家族のどなたかがお参りし、安産祈祷の申し込みをして、お札を授かっていただいても結構です。
先にご家族がご奉納してお札を授かった後、妊娠6ヵ月頃の安定した時期に、妊婦さまご本人が直接お参りの場合は、無料で直接ご祈祷(重々祈祷)をします。
申込 方法 |
予約制度なし。ご本人さまの体調のよい時にお参りください。 妊娠5ヵ月以降もご祈祷いたします。 |
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ご祈祷 時間 |
毎日 午前10時~午後3時 10:00~ 11:00~ 12:00~ 13:00~ 14:00~ 15:00~ 大人のご祈祷(安産、厄除け等)と子どものご祈祷(初参り、七五三等)を分けて修します。 |
当山で ご祈祷を 続ける 期間 |
予定月末日迄ご祈祷を続けます。 |
奉納料 | 7,000 円(腹帯は別途) ※腹帯持ち込み、一枚につき500円でお清めします。 |
※ 代理 祈祷 |
代理の方は、妊婦さまの住所、氏名、生年月日、出産予定日をメモしてお参りください。 奉納料7,000円 |
※ 重々 祈祷(代理祈祷後、改めて妊婦ご本人さまがご祈祷を受ける場合) |
無料でご祈祷いたします。 |
戌の日カレンダー
妊娠5ヵ月目の最初の戌の日に、ご自宅で腹帯を巻いて妊娠を祝い、出産の無事を祈るのが帯祝いです。戌の日に、お参りしなくて宜しいです。
戌の日をピックアップしておりますので、ご活用ください。
12月
- …大安
- …戌の日
- …大安・戌の日
帯祝いの由来
帯祝いの帯を岩田帯といいますが、これは岩のようにたくましく、元気な子供が生まれるようにと語呂を合わせてつけたものです。また、災いから妊婦のお腹を守る「斎肌帯(ゆはだおび)」が語源ともいわれています。
帯祝いは、別名「着帯祝い」とも言います。この儀式自体はかなり古くからあり、「古事記」の記述にも見られます。神功(じんぐう)皇后が無事出産できるようにという願いから腹帯を巻いたのが、そもそもの始まりだと記されています。
妊娠5ヵ月目と言えば、安定期に入って、ひと安心する頃。おなかのなかで元気に動く赤ちゃんの胎動を感じて、母親になる喜びをしみじみと実感できるときです。帯祝いには、ここまでくれば無事出産にこぎつけそうだという、お祝いの意味と安産の願いの両方が込められているのです。
帯を巻くことには、おなかを保温し、保護したり、胎児の位置を安定させて発育を助けるという働きもあります。また、それと同時に、妊婦さんに母親としての自覚や、出産に対する心構えを持たせる効果もあります。
お祝いの仕方
安産祈祷に参拝して帯をお清めし、それを5ヵ月目の最初の戌の日にお母さまやご主人さまに締めてもらうような形でお祝いします。
以前は、両家のご両親、仲人などを招き、子宝に恵まれているご夫婦に「帯親」になってもらう古くからの着帯の儀式もありました。今は形式にこだわる方が少なくなっていますが、母親になる自覚をしっかりと持ち、安産を祈りながら、感謝の気持ちで着帯しましょう。
腹帯の役割
腹帯は、母体とお腹の赤ちゃんを保護します。妊婦さまは体のバランスが取りにくくなっているため、何かの時にお腹の赤ちゃんを衝撃から守るという重要な役割があります。
また、母体と赤ちゃんを冷えから守る役割も果たします。冬はもちろん、夏でもクーラーの冷気から守り、冷えによる血行不良を防ぎ、腰痛も予防します。
住職特別祈祷腹帯
住職が日々ご祈祷した腹帯を各種ご用意しております。
なお、腹帯は安産祈祷を申し込んだ方にのみ販売しております。
さらし腹帯の巻き方
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お印をお腹のところにあてます。
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腰を安定させるようにして巻いていきます。
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横で折りあげながら巻いていきます。
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そのまま巻いていきます。
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巻き終わりに三角布をはさみ込みます。
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ループに安産のお守りを結びます。
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本尊御手糸をお守りの中に入れ、安産のお守り袋をはさみます。
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さらし帯を巻いた上から下着をはきます。
お産について
お産は新しい命の誕生というすばらしいものですが、母子ともに大変な出来事です。
妊娠中には不安 なことが多く、ストレスもたまりやすくなります。この心の「不安」でホルモンが変化して赤ちゃんにも伝わってしまうのです。妊娠中の「安心」は、「安産」への大きなポイントです。おなかの赤ちゃんの無事な成長、安産のため、そして妊婦さまの「心の安定」のためにも、ご家族皆さまで気を配ってあげましょう。